またもドコモが謎の動きを始めましたね。モバイル回線で一番最大通信速度の速かったWi-Fi STATION N-01Jをさらに高速化する取り組みを2017年5月24日に発表しました。
ドコモのモバイル回線の売り上げは低迷しているので、差別化をさらに進めるために高速化に張り切ってるのは分かるけど…問題はそこじゃない。高すぎる料金だよ。
ってことで今回はWi-Fi STATION N-01Jの速度の秘密や、今は絶対に契約する必要のない理由をお伝えします。
Wi-Fi STATION N-01Jを契約する必要の無い全理由
- Wi-Fi STATION N-01Jの利用料金は高すぎ
- 788Mbpsの通信速度が必ず出るわけではない
- 788Mbps対応地域はほんの一部だけ
- そしてやっぱりどう考えても高すぎる
Wi-Fi STATION N-01Jの利用料金は高すぎ
「ドコモは利用料金が高い分、性能が良いから…」
昔みたいに端末の優位性やエリアの広さもなくなりました。「そろそろ大幅に値下げしなよ」とドコモの営業さんに言ってるけど、一部のユーザーは高い料金を払っていることに価値を見いだしているので今の状況は変わらないでしょう。
Wi-Fi STATION N-01Jの利用料金だけで、最低5,000円が必要。しかも月額基本使用料の1.200円+インターネット接続サービス料金200~300円。これだけ払って利用できるのは、5GBまでとまさかのぼったくり具合。
今のところWiMAXやポケットWiFi二台分を支払ってまで、Wi-Fi STATION N-01Jを利用する価値は全くありません。
788Mbpsの通信速度が必ず出るわけではない
ベスト(最大限)エフォート(努力)して788Mbpsに近づける通信サービスなので、この速度は100%出せません。誤解して来店するお客さんも最近増えてきたので、いいかげんこの表現は辞めて欲しい。
docomo発表の実際の実効速度は97Mbps~162Mbps程度。速度に期待してWi-Fi STATION N-01Jを申し込むと、後から後悔することになるかもしれません。
788Mbps対応地域はほんの一部だけ
Wi-Fi STATION N-01Jで下り最大682Mbpsに対応してるのは、東名阪エリア35都市だけ。東名阪以外の40都市は受信時最大632Mbpsしか出せません。
参考ページ:https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/index.html
対応地域が狭すぎるので、このエリアでWi-Fi STATION N-01Jを利用できる方だけの特権。WiMAXやポケットWiFiでもこの狭いエリアだけで良いのなら、さらに高速化することができるでしょう。
WiMAXは最終的にドコモも利用している4×4MIMO(送受信に4本ずつのアンテナを利用してデータを多重に伝送する技術)を8×8MIMOに進化させ、CA(異なる速度の回線を組み合わせて高速化させる技術)と組み合わせてさらに高速化します。
その結果遅くても2020年までには1Gbps。つまり光ファイバーの光回線と同等のスピードまで加速する予定。なので、目先の地域限定の速さに惑わされて、今すぐにWi-Fi STATION N-01Jを購入する必要はないでしょう。
そしてやっぱりどう考えても高すぎる
26.568円。これはちょっと高すぎると感じませんか?通信料金だけを考えてもドコモの料金はUQコミュニケーションズのWiMAX、ワイモバイルのポケットWiFiの2~3倍とかなり高額。
WiMAXは利用料金の安くなる販売代理店で契約すれば最新端末も0円になるんです。Wi-Fi STATION N-01Jは24ヶ月の利用を約束して、月々サポートの割引を受けても-7,128円にしかなりません。
つまりWi-Fi STATION N-01Jを利用するには19,440円の端末代金が必要。これに全社の中で一番高額なデータ料金が必要なことを考えると、どう考えてもやっぱり高すぎると思いませんか?
ドコモWi-Fi STATION N-01Jのまとめ
今回はWi-Fi STATION N-01Jの速度の秘密。今は絶対に契約する必要のない理由をお伝えしましましたがどうでしたか?
- ドコモのデータ通信料金は高すぎる
- 788Mbpsの通信速度が必ず出るわけではない
- 対応してる地域もごく一部の地域だけ
- 利用するには高額な端末代金が必要
今回お伝えした上記内容からWi-Fi STATION N-01Jを、今すぐ購入する理由はないと言えるでしょう。少し前まではたっぷりインターネットを利用するなら固定回線が当たり前でした。
でも、無線通信の安定化や高速化が進み今や固定回線のメリットはほとんどなくなっています。
モバイル回線は利用料金が安くて高速通信できるデータ通信専用の回線を持ったWiMAX。料金が高額だけどドコモ回線の幅広いエリアで利用できるdocomo。両社の中間に位置するワイモバイルと見事に住み分けができました。
この辺でドコモがデータ通信料金を大幅に値下げしたり、データ量の上限を撤廃したりすれば競争が激しくなって面白くなってくるのだけど…docomoの今後の動きには期待してます。
上記内容が「ドコモWi-Fi STATION N-01Jの下り最大788Mbpsにだまされないために今何をすべきか?」です。最後までご覧いただきありがとうございました!
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